リアルフライトのはじめかた 1:ソフト購入編

シミュレータ
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はじめに

最新情報

2023年11月10日に、RealFlightの使用しているライブラリが、これまでのDirectX9 (DX9)からDirectX11 (DX11)に変更されましたので、DX9が原因で「Intel第12世代Core内蔵GPU(Iris Xe)や一部のAMDの内蔵GPU」で正常に動作しない問題が解決されています。

それらのGPUで、DX9が原因で動作しなかった場合には、現在なら動作する可能性があります。

以下は2023年3月の情報です。比較的購入価格を抑えて新しいプロポでリアルフライトを始めるための情報を中心に記載します。

本記事では、おもに全体とソフト購入についてまとめてありすま。プロポについての詳細は「2:プロポ購入編」を参照ください。

リアルフライトは模型航空機 (飛行機、ヘリコプター、ドローン等) のwindows用操縦シミュレータです。

日本では200g以上の無人航空機が2022年6月から航空法の適用対象となり、屋外で飛ばしづらくなってきましたので、ドローンの操縦練習をシミュレータでも始めようと思い、いろいろ調べて購入しました。そのとき選択肢がいろいろあり、購入までにいろいろと迷いましたので、どのような選択肢があって、どのような判断ポイントがあるかを紹介していきたいと思います。

まとめ

自分の主観によるものですが以下に購入の判断ポイントを示します。この内容に至った理由はこの「要点」以降に記載していますが、まず結論を記載します。ソフトとプロポを購入するとそこそこの価格ですので価格を抑えることは大事だと思います。

何を重視するかで変わってくると思いますので、選択はそれぞれでご判断ください。プロポについては「2:プロポ購入編」に詳しく記載しますが、ここにはプロポの選択についての要点だけを記載します。(プロポについては長くなりましたので分けました)

ソフト購入編とプロポ購入編を分けるとソフトとプロポがセットで販売されているパッケージ版はどうなるのかということになりますが、自分が調べた範囲では、パッケージ版で価格がリーズナブルなのはamazon.com(米アマゾン)から輸入するものでした。

日本でパッケージ版を買うなら、日本語でのメーカーのサポートが期待できるという意味では、双葉電子のパッケージ版ですが、定価が比較的割高なのと、プロポがInterLink DXでないのでリアルフライトの全ての機能が使えるわけではないということを考慮する必要があります。

日本語での技術サポートを期待して、InterLink DXのパッケージ版をラジコンシミュレータの知識が豊富なラジコン専門店から購入することも考えられますが、調べた範囲では比較的割高でした。

動作PC不適合情報
  • 以下の不適合は、2023年11月10日の10.10.074からDX9(DirectX9)からDX11になったことで解消されました。参考情報として残しておきます。
  • Intel第12世代Core内蔵GPU(Iris Xe)で確実に動作する状態には至っていないようです。じきに解決されるかもしれませんがまずは情報まで。最新情報はリアルフライトのユーザーフォーラムを参照ください。いくつかの回避策と公式からベータ版の動かし方が出ています。
  • 最新情報を確認するには、ユーザーフォーラムで、”iGPU”, “12th”などのキーワードで検索します。
    例: iGPUをEvolutionのスレッドで検索するには以下のようにします。
    Search>Advance search…>Search threadsで、
    Keywords: iGPU
    Search in forums: RealFlight Evolution
    レ: Display results as threads
  • ただし、該当機種でも外付けGPUを積んでいて、リアルフライトの描画をその外付けGPUで行うように設定すれば動作します。

ソフトウェアのバージョン

  • はじめて買うなら現在のバージョンの”RealFlight Evolution”
    • RealFlight 8以降と機能的にそれほど変わらない
    • win11対応で64ビット専用
    • 値段がこなれていればパッケージ版の9.5 / 9.5S (前バージョン) という選択もあり
    • 特に9.5Sは、無料アップグレードがあり、Steamのライブラリに自動的にEvolutionが表示されるのでそれをインストールする

If you bought 9.5S or upgraded to it from RealFlight Trainer Edition after it was released, you will get RealFlight Evolution for free! It simply shows up in your Steam library alongside 9.5S. All you have to do is install it.

Free Upgrade and Discounted Upgrade Information | RealFlight Forums
  • 新品を買うなら、ゲームプラットフォームのSteamでオンライン購入するのが割安
    • 日本でパッケージ版を買うとほぼSteamよりも割高
    • どこから購入してもSteamからソフトウェアをダウンロードしてインストールするのは同じ

プロポの選択

  • 実機の練習として購入するのならプロポ購入が必須
  • リアルフライトの全ての機能を使いたいのであれば SPEkTRUM Interlink DX (SPMRFTX1)
    • 「モード1, 2の切替」、「スロットルスティックがばねで中立に戻るか、その場にとどまるかの切替」をプロポを分解せずに背面のスイッチで切替可
    • スロットルスティックのラチェットの効き(カチカチ感の強さ、弱くすればカチカチ感なしにもなる)と摩擦の強さの調整が表面のネジで可能
    • プロポ上の”RESET”, “CANCEL”, “SELETCT”ボタンで、プロポから手を離さず (キーボードを使わず) に、衝突後のスタート地点へのリセット、機体・飛行サイトの選択、各種設定ができる。
    • 新品で割安に入手したいのなら、amazon.comから輸入するのも一案
      • Sold by Amazon.comと表示されているものなら日本へ発送可
      • 送料約$20で、配送まで約2週間~1ヶ月
      • amazon.comからInterLink DXを買うなら、ソフト同梱のパッケージ版を買う選択もあり
  • 無線で使いたいなら、WSC-1+S-FHSS対応プロポ
    • WSC-1以外の無線USBドングルもいくつかあるが、Futaba純正なので
      • ドングルとはPCの外部接続端子に差し込んで特定の機能を提供する小さな装置
      • USBポートに接続するものはUSBドングル
    • WSC-1は8CHまでの対応なので、プロポにそれ以上のチャンネルがあってもリアルフライトには伝わらない
    • WSC-1の信号は8CHともPCではアナログ軸値として認識されるので、リセットボタンをスナップスイッチに割り付けることができず、リセットボタンの長押しで機能する巻き戻し機能は使えない
    • 自分の環境ではFutaba T6Kをトレーナーコードと有線のUSBドングルで接続したときに、リセットボタンをスナップスイッチに割り付けることができ、巻き戻し機能が使えた
      • ただし、USBドングルの種類によって割り付けが異なることも考えられ、一般的にそうなのかは不明
  • PPM出力のプロポなら、トレーナーコードと有線のUSBドングルでPCに接続して使用可能
    • ただし、プロポとUSBドングルの相性があるようである
  • 安くはじめたいなら、FMS等で使えるUSB接続プロポでも動く
    • 昔買った”K&S CO. LTD”の”PRO FLIGHT”というプロポでも使えた
    • 「コントロールパネル」>「デバイスとプリンターの表示」で表示されるウィンドウの「デバイス」クラスに表示されれば使えるようだ
  • 更に安く始めたいなら、ジョイパッドも可
    • Logicool F310という約2500円のジョイパッドでも動いた
      • プロポに比べてアナログ軸の伝達角度刻み数が約1/10倍で、スティックが短いため微妙な操作がやりづらく、操作が難しいのでおすすめではない
      • 十字スティックは全て真ん中に戻るので、スロットルも真ん中に戻ることになり、ドローンの中で、スロットル中立で高度の保持ができる機種以外はスロットルの調整がやりづらい
      • スナップスイッチがなく、スイッチは、ボタンを押すとON⇔OFFが変化するトグルスイッチとして割り付けるので、長押しが必要な巻き戻し機能は使えない

特徴

リアルフライトは日本のドローンスクールでは一番多く使用されているといわれており、リアリティが高い模型航空機用シミュレータです。

操縦練習に重要な実際の航空機のダイナミクス (操縦に対する機体の姿勢・速度の変化) を精度良く再現できているだけではなく、機体 (形状、色、舵・フラップ・プロペラ等の動き)、飛行サイト、風景、雲、日差しなどの描画も細かい所まで再現されています。

以下はラジコンシミュレータ一般にいえることですが、ラジコンは第3者視点による操縦なので、自分に対する機体正面の向きによって、プロポのスティックを動かしたときに「左右どちらに動くか」、「ロールがどちらに傾くか」が自分の視点からは変わって見えるので、考えずに思った向きに機体が動くように手が動くようになるまでが最初の課題といえます。

実機では慣れないうちは機体を壊しがちですが、シミュレータでは何度壊しても費用はかからず、シミュレータで技量を上げてから実機を飛ばすことで、壊さずに操縦できる可能性が高くなります。

また自宅で練習できますので、練習時間を多く取りやすく、より速く上達できるのではないかと思います。

主な機能

以下に操縦シミュレーション以外の主な機能を示します。

  • 風の吹き方の設定: 風向・風速一定だけではなく、それらが変動するようにも設定できるので、風のバリエーションを変えて風の中での操縦練習ができます。
  • チャレンジメニュー: 飛行機・ヘリ・ドローンに対して、いくつかのチャレンジを選べ、課題に対する得点が出るので、技量の向上を数値的に確認することができます。
  • 航空機・環境の編集機能: 操縦特性や機体ダイナミクスを調整したり、シミュレーション世界内にいろいろなオブジェクトを配置したりすることができます。機体はオブジェクトに対して衝突判定され、衝突すると、衝突音がなり、墜落したり、機体が壊れたりします。
  • 巻き戻し機能: 例えば地面に衝突した後に、ある程度巻き戻した所から操縦練習をすることで、自分が操縦を失敗した部分の練習を効率良くすることができます。リセットボタンを押し続けている間巻き戻しが継続します。
    • ただし、自分の試した範囲では、Futaba T6K+WSC-1による無線接続では巻き戻しをさせるためのリセットボタンを割り付けることができず、巻き戻し機能は使えませんでした。
  • 視点の変更: 飛行サイト脇からの視野だけではなく、航空機の操縦席からの視野、航空機の後部上方からの視野、ドローンに搭載のカメラからの視野等にきりかえることができ、マルチウィンドウで別々の視野を表示することができます。各ウィンドウはズームできます。
  • VR: VRゴーグルをつなげばそれに表示できます。3D飛行サイトはフォトフィールドよりもリアルに表示され、見回すことでその方向を見ることができます。
  • 地図表示: 飛行サイト付近の地図に航空機の現在位置を表示することができます。ただし航空機が飛行サイトからある程度以上離れると、地図の縁にはりつきます。
  • マルチプレーヤー機能: オンラインの他のPC上のリアルフライトの機体と一緒に飛ぶことができます。
  • フライトレッスン: 英語ですがフライトレッスンのメニューがあります。インストラクターの操縦の説明を見た後に実際に操縦をする形でレッスンを進めていきます。インストラクターの説明の再生中にインストラクターの機体が動きます。インストラクターの機体が動いているときに、同時に自分の機体を操縦して動かすことができます。
  • ホバリング練習: ヘリコプターのホバリング、飛行機のトルクロールの練習メニューがあります。

ユーザーフォーラム・マニュアル・言語

英語ですが、リアルフライトのユーザーフォーラムがあるので、ここに疑問点を投稿することができます。このユーザーフォーラム中にSwap Pagesというものがあって、ここにリアルフライト愛好者がこれまでに作成してきた機体が多数あります。この機体をダウンロードして、ソフト付属の機体以外の機体をリアルフライト内で飛ばすことができます。

リアルフライトのソフトウェアは日本語化されておらず、ソフトウェア付属のpdfマニュアルも英語版のみですが、双葉電子がリアルフライトEvolutionと自社製のプロポ等をセットで販売しており、それに対する日本語の取扱説明書が双葉電子のウェブサイトからダウンロードできます。

双葉電子ラジオコントロールのホームページ>NEWS>「2021.05.30 「リアルフライト9.5」の取扱説明書をアップしました。」>「取扱説明書・ダウンロード」ページはこちら のウェブページで、「リアルフライト」のワードが含まれているpdfファイルです。ブラウザで「リアルフライト」を検索(ctrl+f)すると該当ファイルが見つけやすいです。

双葉電子のウェブサイトにある日本語マニュアルは、英語版のpdfマニュアルよりも詳細な部分もあり、機体の編集方法、収録機体の一覧も掲載されています。

現在のバージョンのEvolutionに付属の英語マニュアルは9.5Sのものです。9.5と9.5Sの英語版マニュアルは同じものですので、マニュアル的にはこの日本語版「リアルフライト9.5」マニュアルも最新版といえます。英語版マニュアルの改訂予定はあるようですが優先度は高くないとのことです。

日本語の収録機体の一覧のpdfには、プロポの何CHがどの機能に割りつけられているかが記載されていますが、リアルフライトソフトの機体選択画面で表示される機体の説明には一部の割り付けだけが記載されています。日本語の収録機体の一覧のpdfにも、スイッチがどの位置にあるときにどの状態かが記載されていませんので、リアルフライトを起動した状態で確認する必要があります。

たとえば、CH5は、機能はデュアルレートで、プロポのスイッチCに割りつけられていることが多いですが、スイッチのON/OFFのどちらがハイレートでどちらがローレートかは記載されていません。ですので、例えば、リアルフライトを起動して、舵を最大まで切った状態で、デュアルレートスイッチに割り付けたスイッチを動かしてみて、そのスイッチの位置と舵のきれぐあい等から、このスイッチのON/OFFのどちがハイレートでどちらがローレートかを判断する必要があります。

歴史、開発・販売会社

現在のリアルフライトの公式サイトは https://www.realflight.com/ です。

リアルフライトはもともとは Knife Edge Software が約25年前から開発してきたラジコン航空機のシミュレータですが、2021年11月に Horizon Hobby, LLC に売却されました。現在は Knife Edge のRealFlight開発チームは Horizon Hobby に雇用されて、リアルフライトは Horizon Hobby が販売しています。

Horizon Hobby はアメリカの会社(本社はイリノイ州)ですが、 Horizon Hobby の通販サイトでは、現在の所、国外への発送は行っていません

リアルフライトのバージョン

リアルフライトのバージョンはThe RealFlight Journeyに示されているように、1997年の”Classic”から2022年11月に発売された”Evolution”まで多くのバージョンがありますが、現在公式サイトで販売されているフル機能のバージョンはEvolutionのみです。日本国内で販売されているバージョンもEvolutionが増えてきており、1つ前のバージョン9.5 / 9.5Sが国内で売られているのはこれまでの在庫品ではないかと思われます。

ユーザーフォーラムではバージョン8以降のものをEvolutionにアップグレードする理由はそれほどないのではという意見が散見されます。一方で、はじめてリアルフライトを購入するのであれば、Evolutionを購入するのは良い選択だという意見が多いです。

(それほど違いがないのであれば、Evolutionよりもリアルフライト9.6やリアルフライト10ぐらいの名前の方がはじめて購入する人にはわかりやすかったのではないかと思います)

windowsのゲーム等の高速入出力APIであるDirectX(DX)は、2004年のRealFlight G3ではDirectX9.0cだったようですが、EvolutionでもDirectXのバージョンは変わっていません。一方DirectXのバージョンはVistaでDirectx10、現在はDirectX12なので、この部分を更新して欲しいという意見もありました。
→2023年11月10日の10.10.074からDX9(DirectX9)からDX11になりました。

バージョン 9.5 / 9.5S

Evolutionの1つ前のバージョンの9.5には、9.5と9.5Sの2種類がありました。9.5は商品の箱にDVDが入っており、そのDVDからソフトウェアをインストールしますが、9.5SはゲームプラットフォームのSteamからソフトウェアをダウンロードしてインストールするものです。9.5SのSはSteamのSのようです。9.5SにはSteam上でライセンス認証するためのWallet Code(文字の並び)が書かれた紙が入っているとのことです。

トレーナーエディション

現在公式サイトで販売されているものに “Trainer Edition” というものもありますが、このバージョンは機能限定版です。Evolution に比べて機能が少なく、飛行機が2機、ヘリコプターが1機、飛行サイトが2ヶ所と Evolution に比べて、選べる航空機・飛行サイトが少なく、ドローンが含まれていません。ドローンの練習をするなら、 “Trainer Edition” ではないものを選ぶ必要があります。

ちなみにEvolutionでは飛行機(グライダーを含む)が314機、グライダー13機、ヘリコプター87機、ドローン28機、飛行サイト72ヶ所を選べます。

Horizon Hobbyの”RealFlight Trainer Edition RC Flight Sim Software Only, Steam Digital Download”製品ページのQuestionsを見ると、”Trainer Edition”には少なくとも以下の機能が含まれていないようです。

  • 機体モデルのインポート/エクスポートができない
  • 風の変更ができない
  • 3D飛行サイトが含まれていない
    • 3Dサイトでないと機体カメラの映像が出ないと思われます
  • VR機能がない (VR機能はVRゴーグルに表示する機能です)
  • マルチプレーヤー機能がない

逆に以上の機能がなくても良く、機体数や飛行サイト数も少なくて良いのであれば、”Trainer Edition”もありといえます。この記事執筆時の価格はEvolutionの半額以下の$39.99で、Steamでは約4200円でオンライン購入ができます。

“Trainer Edition”はwin10までの対応と記載がありRealFlight Trainer Edition Updateを見ると、Evolutionのサブセットではなく、9.5のサブセットのようです。

バージョン Evolution

9.5 / 9.5S はwin10まで対応と記載されており、Evolutionからwin11まで対応と記載されています。win11をご使用の場合はEvolutionを購入するのが良いと思います。9.5 / 9.5Sをwin11で使用すると対象外のOSなので問題が起きたときのサポートに不安が残ります。

Evolutionから64ビットマシンだけで動くようになりました。32ビットマシンでは動きません。

また、EvolutionからDVD版はなくなりソフトウェアはSteamからダウンロードするものだけになりました。

公式サイトのEvolutionのページを見ると、Evolutionにも以下の2種類あり、何が違うのかがわかりづらいです。

  • Item No.RFL2001: RealFlight Evolution RC Flight Simulator Software Only
  • Item No.RFL2001D: RealFlight Evolution RC Flight Simulator Software Only, Steam Digital Download

HorizonのEvolution のウェブページの Questions を見て、ユーザーフォーラムに聞いてみたところ、違いは以下のようです。

RFL2001はアクティベーションコード (wallet code) が箱の中に入っており、RFL2001Dは指定のウェブページにシリアル番号を記入してアクティベーションコードを要求するとアクティベーションコードがemailで送付されてくるのが違うとのことです。

どちらも、Steamからソフトをダウンロードしてインストールすることは同じです。この2つを別の製品として販売している理由がよくわかりませんが、しいていえばRFL2001の方が一手間少ない分良いように思えます。

購入方法

本体ソフトウェア購入方法

日本でリアルフライトEvolutionのソフトウェアを購入するとき、いくつかの方法がありますが、それぞれについて説明します。

Steamのサイトで購入

価格を抑えたいのであればEvolutionのソフトウェアはSteamのサイトから購入するのが良いと思います。公式のサイトでは約$100で売られていますが、自分が2023年1月初旬にSteamで購入したときは日本円で約1万6千円でした。その時の為替レートの2割増しぐらいです。

Evolutionは、お店から箱に入ったどの製品を購入しても、ソフトウェアはSteamからダウンロードしてインストールすることになります。

Steamサイトで購入することのメリットは以下のとおりです。デメリットは技術的な問題の公式サポートは英語のみとなることです。

  • オンラインで購入すればすぐに起動できること
  • ソフトのアップデートがあれば、自動的にアップデートされること(設定による)
  • DVDをなくすことがない

通販等で箱に入ったものを購入

日本国内の通販で箱に入ったEvolutionの値段は検索した範囲ではSteamでオンライン購入するのに比べて4~5割高めでした。通販でも、内容を把握せずに販売しているだけの所もあるようで、技術的不具合のサポートを受けられるかどうかはお店次第のようです。日本語の技術サポートを期待するなら、ラジコン専門店で知識のある所から購入するか、双葉電子の製品を買うのが良いと思います。

ただし双葉電子にはソフトウェア単体の製品はないようです。T6Kプロポとセットか、S-FHSS通信方式のプロポと無線接続するためのドングル 「WSC-1」 とセットの製品だけのようです。WSC-1を用いた無線接続の場合には、巻き戻し機能を使うことができません。

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巻き戻し機能がWSC-1で使えないのは、自分がその方法を発見できていないだけの可能性もありますが、ユーザーサポートに質問してもわかりませんでした。DirectXのプログラムを組んで確認した所、巻き戻し機能はDirectXの「ボタン要素」に割り付けられたスイッチだけに割り付け可能のようです。WSC-1では8CHの全ての軸が「アナログ軸要素」に割り付けられ、「ボタン要素」への割り付けがないのが原因のように思えます。

T6Kプロポでも、トレーナーコードと有線USBドングルを用いて有線接続した場合には巻き戻し機能をスナップスイッチに割り付けることができて、巻き戻し機能を使うことができました。ただし、有線USBドングルの種類によっては割り付けが違うことも考えられるので、必ずできるとは限りません。スナップスイッチの信号がDirectXのボタンアイテムとして取得されるものであれば、巻き戻し機能が使用できると思われます。

win7~10のPCを使用していて、Evolutionにこだわらないのであれば、9.5 / 9.5Sのパッケージ版もまだ通販で見かけますのでそれらを買うことも選択肢としてあると思います。上述のように9.5SはEvolutionに無償アップグレードされます。

中古品を購入

ユーザーフォーラムではバージョン8以降でしたらEvolutionにアップグレードする理由はそれほどないのではという意見が散見されます。win7~10のPCを使用していて、Evolutionにこだわらないのであれば、RF8~9.5 / 9.5Sをオークション等で手に入れることも考えられます。

RF8, 9, 9.5をお持ちで、DVDが読み取れなくなった場合や、DVDプレイヤーがないマシンにインストールしたい場合には、Download RealFlight Softwareのページからダウンロードできるようです。インストールとアクティベーションのためには、有効なシリアル番号が必要です。

DLC: DownLoadable Content

追加料金を払って航空機・飛行サイト(以下モジュールと呼ぶ)をダウンロードして使えるようにするものです。

日本ではDLCはSteamからダウンロードします。アメリカではHorizon Hobbyからのオンライン購入、ホビーショップでのContent Card購入でも可能です。

現在(2023/10)時点でSteamでモジュールを1つずつ購入すると通常の航空機は425円、プレミアム機は852円、飛行サイトは1,417円です。

プレミアム機は、動かせる部分が多い and/or ディテールが詳細 and/or フロート・スラットの有無が選べる、等の特徴があります。

QCP (Quarterly Content Pack)は、四半期毎のモジュールをまとめたもので、単独に含まれるモジュールを全て購入するよりも16~20%安いです。

現在以下のQCPが出ています。QCPといいながら今のところ3カ月毎にはなっていません。

発売日内容RealFlight Evolution Ver.
QCP12023/03/29通常機4,プレミアム機2
QCP22023/05/18通常機3,プレミアム機1,
飛行サイト1
10.00.049以降が必要
QCP32023/07/27通常機4,プレミアム機210.00.059以降が必要
発売中QCP

各QCPに含まれるモジュールを単独でいくつか購入した後で、QCPを購入すると、差額だけが課金されるとのことです。

YCP (Year Content Pass)には、その年の4つのQCPが含まれます。単独に含まれるモジュールを全て購入するよりも約30%安いです。2023年のYCPは9,917円です。

その年の4つのQCPが出る前にYCPを購入すると、QCPが出るたびにモジュールが自動的にアンロックされるとのことです。

参考リンク一覧

サイト説明
リアルフライト公式サイト現在の公式サイトです
Horizon Hobby, LLCリアルフライト販売元の会社
SteamのRealFlight Evolutionのページオンラインの購入はここから
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これまでの質問・回答が参照できます
レビューページ (英語がメイン)STEAMのRealFlight Evolutionの
レビューページ
Swap Pagesユーザーが作成した機体データ
双葉電子RealFlight製品T6K送信機とのパッケージ
WSC-1とのパッケージ
InterLink DX(海外サイト)リアルフライト公式プロポ
日本語取扱説明書双葉電子の日本語マニュアル
英語版リアルフライト9取扱説明書英語マニュアル
参考リンク一覧

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