はじめに
最新情報
2023年11月10日の10.10.074から、以下に記載のPublic Beta DX11版は、Beta版からPublic版になりました。Public版なのでSteamのデフォルト設定では自動的にDX11版にアップデートされます。
現在(2023年11月24日)は、下記に記載の「プロパティ>ベータ」の選択で、「publicbeta_directx11…」を選択しても「なし」(通常版)を選択しても同じ10.10.078が実行されます。
これに伴い、ユーザーデータ格納フォルダも「”%userprofile%\Documents\RealFlight Evolution”」が使用されます。もともとのPublic版のユーザーデータ格納フォルダに戻っていますので下記に記載のいくつかのファイルのファイルフォーマットが変更されたことへの対応もなされていると思います(古いフォーマットなら新しいフォーマットに変更する等)。
Public Beta DX11版を使用していた場合には、Public版になってユーザーデータ格納フォルダがもとのフォルダに戻ったので、Public Beta DX11版でなされた設定はなくなり、もともとのPublic版の設定が使われるようになっています。
また、Public版もDX11になりましたので、以下に説明してあるBeta版の使用は、Intel第12世代Core内蔵GPU(Iris Xe)、AMDの内蔵GPUで正常に動作しない場合の対処方法ではなくなりました(これらのGPUで動かなかったのはDX9だったためですので)。
2023年9月までの情報
RealFlight Evolutionの2023年3月以降の情報を2023年10月に記載しています。
Intel第12世代Core内蔵GPU(Iris Xe)、AMDの内蔵GPUで正常に動作しない場合の対処方法の1つを説明します。
以下でキー入力の背景はキー入力を意味します。
- CPUの確認方法:win+r(windowsキーとrキーを同時に押す)で表示されるウィンドウにdxdiagと入力してEnterを押して表示される「DirectX 診断ツール」の「システム」タブの「システム情報>プロセッサ」に表示されます。
- GPUの確認方法: 上の「DirectX 診断ツール」の「ディスプレイ」タブの「名前」に表示されます。外部GPUがある場合は、「レンダー」タブの「名前」に表示されます。
RealFlight Evolutionは2023年8月のPublic Beta版(10.00.062)でDirectX 11(DX11)に対応しました。Public Beta版なので、Steamで自動的にこの版にはアップデートされず、この版を使うためには手動で起動する版を選択する必要があります。
Intel第12世代Core内蔵GPU(Iris Xe)がDirectX 9(DX9)に対応しなくなったために、このCPU内蔵GPUでは正常に動かなかったものが、このPublic Beta DX11対応版はDirectXが9から11に変更されたため、Intel第12世代Core内蔵GPU(Iris Xe)でも動くようになりました。
自分のPC (12th Gen Intel Core i7-1280P)のIris Xeでも、このDX11対応版で動作するようになりました。
AMDの内蔵GPUでも、DX9のサポートをやったりやめたりしているとのことなので、AMDで動かない場合にもこのDX11対応版を試してみるのも良いと思います。
現在のDX11対応版は、9月にいくつかの改良や修正がされたPublic Beta版(10.00.066)となっています。
以下に、このPublic Beta DX11対応版を起動するようにする設定方法と元のPublic版(現在10.00.059)に戻す方法、Public Beta DX11対応版の注意点を記載します。
設定方法
Public Beta DX11対応版を起動するようにする設定方法
- Steamを起動する。
- 「ライブラリ」(図上赤枠)を押して、「RealFlight Evolution」(図下赤枠)を右クリックする。

- 「プロパティ」を選択する。

- 「ベータ」をクリックする。

- 「ベータへの参加」の右側のプルダウンメニュー「なし」をクリックして、リストを表示し、「publicbeta_directx11 …」を選択する。

- Steamのウィンドウの下部に、「パッチ適用中」と表示され、プログレスバーが伸びていく。終了すると「ダウンロード:1個のアイテム中1個完了」と表示される。開いているサブウィンドウは右上の×をクリックして閉じる。このウィンドウはダウンロード途中に閉じても良い。

- 左列の「RealFlight Evolution」の表示が、「RealFlight Evolution [publicbeta_directx11]」に変化する。

- この状態で、「RealFlight Evolution [publicbeta_directx11]」を右クリックして、
を選択すると、Public Beta DX11対応版が起動する。起動画面には、以下のように「DirectX 11 Beta」と表示される。

Public版を起動するようにする設定方法
「Public Beta DX11対応版が起動するようにする設定方法」の5.で「なし」を選択します。左列の表示が「RealFlight Evolution」に戻ります。
注意点
RealFlight Evolution DirectX 11 Public Betaに記載されている注意点です。
- DX11対応版では、いくつかのファイルのファイルフォーマットが変更されたため、ユーザーデータ格納フォルダが変わっています。
Public版 | “%userprofile%\Documents\RealFlight Evolution” |
Public Beta DX11対応版 | “%userprofile%\Documents\RealFlight Evolution DX11 Beta” |
- そのため、Public版で設定したデータは、DX11対応版では存在していないので、DX11対応版が起動したら最初から設定する必要があります。
- Public版に戻せば、Public版で設定していた設定で動作します。
- RealFlight64.ini, challengedata.dbなどコピーして動作するものもあります。
- カスタムビークルデータは再インポートする必要があります。
- Public版のユーザーデータ格納フォルダの内容の全てをPublic Beta DX11対応版のユーザーデータ格納フォルダにコピーしてはいけません。Cacheディレクトリの内容がDX11対応版のRealFlightを壊してしまいます。
その他の情報
使用するGPUの切替方法(NVIDIA コントロールパネルでの切替方法)
Intel CPU内蔵GPUのIris XeとNVIDIAのノートPC用外部GPUのRTX 3050 Ti Laptopの切替方法を説明します。NVIDIAのGPUは型番が変わってもだいたい同じではないかと思います。
1a. win+sで表示されるウィンドウの検索窓にnvidiaと入力し、表示される「NVIDIA Control Panel」をクリックして、起動する。

1b. デスクトップの地の部分を右クリックして表示されるプルダウンメニューから、「NVIDIA コントロールパネル」を選択しても起動される。

2. 左側の「3D 設定の管理」をクリックし、右側の「プログラム設定」タブをクリックし、「追加」をクリックし、表示されるウィンドウで「参照」をクリックする。

3. “RealFlight64.exe”を選択し、「開く」ボタンをクリックする。
デフォルトでは、以下の場所にインストールされている。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\RealFlight Evolution\RealFlight64.exe
4. 「2.このプログラム用の優先グラフィクスプロセッサを選択する」の下のプルダウンメニューをクリックして、リストを表示させる。
「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」を選択すると、CPU外部のNVIDIA GPUが使用され、
「統合型グラフィクス」を選択すると、CPU内蔵のIris Xe GPUが使用される。
使用するGPUを選択して、「適用(A)」ボタンをクリックする。

以下に、自分の環境で、この方法で切り替えたときの描画速度の比較を記載していますが、「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」切替時にも、Iris Xe GPUにも負荷がかかっているので、完全に切り替えるというわけではないようです。「統合型グラフィクス」切替時には、Iris Xeだけを使用していました。
使用するGPUの切替方法(Windowsでの切替方法)
NVIDIA以外の外部GPUの場合を含めて、Windowsの設定での切替方法を説明します。外部GPUによっては、以下の切替は機能しない可能性も考えられます。
1. win+iで表示されるWindowsの「設定」で「設定の検索」にカーソルがあるので、ぐらと入力し、表示されるプルダウンメニューから「グラフィックの設定」を選択する。
2.「アプリのカスタム オプション>アプリを追加する」のすぐ下のプルダウンメニューは「デスクトップ アプリ」を選択する。
3. 下部のアイコン一覧に”RealFlight Evolution”が表示されていなければ、その下の「参照」ボタンを押して、”RealFlight64.exe”を選択し、「追加」ボタンをクリックする。
デフォルトでは、以下の場所にインストールされている。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\RealFlight Evolution\RealFlight64.exe
4. “RealFlight Evolution”のアイコンが表示される。アイコンが追加する前から表示されていれば、アイコンをクリックすることで以下のように表示される。

5. 「オプション」ボタンをクリックすると以下のウィンドウが開く。

6. ラジオボタンで、使用するGPUを選択して、「保存」ボタンを押す。
7. “RealFlight Evolution”のWindowsでの切替設定を削除したい場合は、4.の表示で「削除」ボタンを押す。
以下に、自分の環境で、この方法で切り替えたときの描画速度の比較を記載していますが、「高パフォーマンス」切替時にも、Iris Xe GPUにも負荷がかかっているので、完全に切り替えるというわけではないようです。「省電力」切替時には、Iris Xeだけを使用していました。
Iris XeとRTX 3050 Ti Laptopでの動作の比較
GPUを「12th Gen Intel Core i7-1280P Iris Xe」と「NVIDIA Geforce RTX 3050 Ti Laptop GPU」に切り換えて、RealFlight Evolution DX11対応版を動作させてFPS等を比較してみました。
使用環境は、上のCPU, GPUを搭載したノートPCにHDMIで4Kモニタを接続して、ノートPCの蓋は閉じて、ノートPCのディスプレイ表示はしていない状態で、計測しました。
Graphics FPS, Physics FPSは、RealFlightのメニューの「Gadgets」>「NavGuides」での数値表示値です。Graphics FPSは1秒間に何回表示を更新しているか、Physics FPSは1秒間に何回ダイナミクスの計算をしているかを表します。
Iris Xe 3DとNVIDIA 3Dは、「タスク マネージャー」>「パフォーマンス」>「GPU0」,「GPU1」の表示で、GPUの3D演算能力の何%を使用しているかという表示です。
設定方法の「NVIDIA」は 「NVIDIA コントロールパネル」での切り替え、「Windows」は「Windows>設定>グラフィックの設定」での切り替えを意味します。
他方の切替を試すときは、他方の設定は削除した上で設定を行いました。
設定方法 | 選択したもの | Graphics FPS[1/s] | Physics FPS[1/s] | Iris Xe 3D[%] | NVIDIA 3D[%] |
NVIDIA | 高パフォーマンス NVIDIAプロセッサ | 90 | 95 | 60 | 30 |
NVIDIA | 統合型グラフィクス | 80 | 130 | 100 | 0 |
Windows | 高パフォーマンス | 120 | 120 | 80 | 40 |
Windows | 省電力 | 90 | 100 | 100 | 0 |
使用している4Kモニタは特にゲーム用ということはなく描画性能は60FPSなので、Graphics FPS値が60よりも大きくなっても自分のモニタでは性能は変わらないので、どれに切り替えても体感的には同じでした。
逆に、4KモニタでRealFlight Evolutionをするのであれば、DX11対応版ではIris Xeが入っていれば、外部GPUが不要になったといえるかもしれません。Iris XeもCPUによって性能が違ってくると思うので、ここでは上に記載したように、「12th Gen Intel Core i7-1280P」内蔵のIrix Xeです。
また、自分の環境では、NVIDIAのコントロールパネルで「高パフォーマンス NVIDIAプロセッサ」を選択するよりも、Windowsの「グラフィックの設定」で、「高パフォーマンス」を選択した方が、表のようにGraphics FPS値が大きかったです。
「1/Physics FPS」はダイナミクスの計算の積分の時間刻みをあらわすと思いますが、発散近傍でなければそれほど計算結果が大きく変わることはないと思います。
Graphics FPS>Physics FPSだと、位置・姿勢が変わらないまま描画するコマが出てきて、そのコマは描画する意味がないので、だいたいGraphics FPS<Physics FPSになるようにはなっていると思います。
他に選択可能なベータ版
「Public Beta DX11対応版を起動するようにする設定方法」の5.のプルダウンメニューには、”dxvk-intel-fix”と”publicbeta”という選択肢もあります。それぞれの選択肢は以下に説明されているものです。
選択肢 | ver. | 発表日 |
dxvk-intel-fix | 10.00.026 | 2023/01/26 |
publicbeta | 10.00.037 | 2023/01/28 |
dxvk-intel-fix版は、DX9版に、DXVK (Vulkan-based translation layer for Direct3D 9/10/11)を用いて、Intel第12世代Core内蔵GPU(Iris Xe)で動くようにしたベータ版です。
publicbeta版は、DX9版の通常の改良・修正版で、ユーザーにバグ出しをしてもらい、問題がなければ安定版にという位置づけの版のようです。
なぜ最新のDX12ではなくDX11なのか
DX11の発表は2009年、最新のDX12の発表は2015年です。今回、DX12ではなくDX11を採用したのは、DX12はそれまでのバージョンに対してより低レベルな制御が可能なAPIとなりましたが、DX9からのポーティングにはDX11の方が制御のレベルが合っており、やりやすかったためではないかと思われます。
Microsoftは「DX12はDX11と併存する」と説明した上でリリースしており、DX11とDX12は用途によって使い分けるということであり、RealFlight EvolutionにはDX11が向いていたためと思われます。
ユーザーへの協力依頼
Public Beta版(10.00.062)に書いてあるように、全てのユーザーにDX11対応のPublic Beta版を使ってもらい、バグやこの版に対する意見があれば、RealFlight Evolution DirectX 11 Betaフォーラム(英語のみ)に投稿して欲しいとのことです。
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